ふみちゃこ部屋



骨折ギブスライフに別れを告げて見た夢

軸脚骨ではなかったけれど、正月過ぎに左足を骨折し、初めてギブスライフを経験してしまった。
頬骨が割れていても頭蓋骨が凹んでいても、不思議ではない衝撃と角度で転倒したのであるが、踝が折れて済んだというのは、本当に、不幸中の幸いだったと思う。
転倒の数時間前より、空っぽの胃袋に、正月の残りのビール、ワイン、日本酒、を勢い良く注ぎ続けていた。自己否定感とともに。
「こんな私など、もう、連れて行って下さい」
などと、私の神さま、座敷童子ちゃんに向かい、実際に声に出していたのである。

私の家の寝室では、夜灯りを消して動画を撮ると、オーブと呼ばれる白い玉の他に、飼っているはずもない金色の蝶々が飛んでいたり、白い鴎のシルエットが蜻蛉の形に変化しながら横切る姿や、ナウシカのメーヴェのようなもの、大きな白くてゆるいS字型様なものが、降りてくるのが写り込む。
(金色の蝶々の動画は、座敷童子の宿の方にも見ていただいている。)

これ迄、幾度も、座敷童子ちゃんに助けていただいてきた。(よろしければ、過去記事を読んでいただきたく候。)

それなのに、私のココロは、懲りずに破れてしまう。
「座敷童子ちゃんに佳い気をいただいている私」を、イコール 安定した自己肯定 とは結ばず、「座敷童子ちゃんに助けて貰ってるのに、こんなザマになる私」と運び、「てめえなんざ、終わっちまえ」と、自らを罵り、断ずる。

繰り返すけれど、自宅玄関内の縁の辺り、転け方によっては、別の時空に永遠に連れていかれたか、重い後遺症が残る事態となっていたと思う。
「あのね、おばちゃん、そんなにせいしん状態で此方側に来られたらね、やだもん」
と、いう事なのか・・・。超絶不届きな願い事をしたおばさんに、座敷童子ちゃんが下した、お灸据えとしての骨ブロークンだったのか・・・。

私のギブスライフ後半、家人くんが、
「お酒は、料理に合わせてちょっとだけ、ていうのがいいんだね」
と言った直後、ピーピーピー、と電子音が3度鳴った。ソファから。
冷蔵庫開けっ放しですよ警告音に似ていたから、冷蔵庫のドアをチェックしてけれど、きっちり閉まっている。ソファの上に、何か音鳴り系電子機器置いてないかと調べてみても、やはり何もない。
「何も無くても鳴るべさ」
と、したり顔、我が意を得たり顔の家人くんであった。

私のネガティヴ予想に反して、骨の復旧は順調に進み、ギブスフリーとなり、低速ヘニョラ歩き出来るようになった。

そしたら、こんな夢を見た。

中学校の玄関で、淡い灰色と桃色とプルシャンブルーの夕刻の空を意識しながら、すっかり夕闇となる前に、私は、ブーツを履いて、出ていかなくちゃ、と少し焦っている。
お祭りの山車の音が、どんどん近づいて来ているのだ。家人や、子どもたちも、既にその緩やかな懐かしい喧騒の内側を歩んでいるのはわかっている。早くブーツに脚を入れて、追いつかなくては。
どうしてだか。私が履くべきブーツは、右左違う意匠の、青森の“ねぶた”の顔面、頭部だった。和紙で出来ていて、どういう仕組みか、灯りも入っている。もがく私。右脚はなんとか履けたのだが、左脚は、上手くいかない。
難儀していると、傍に、男の子が立っていた。幼な子、ではなく、十歳は越えていそう・・・勝手に想うイメージとしては、例えば石川啄木とか、島崎藤村・・・? の時代のにおい、・・・陰鬱成育歴積み重ね真っ最中な文学系の少年を体現したかの姿・・・。服装は、絣の着物だったような気もするし、詰襟の学生服だったのでは、とも思う。
私は、自分のトランクを開き、一冊の白い本を取り出すと、
「この本、置いていくね、あなたの時代に置いていく。これは、私の時代より、もっと未来の本。また、あなたは、私の時代に私のところに、来れるよね」
少年は、当たり前のように、うん、と頷いた。
この子は、以前から、時空を越えて、私が実際に生きている時間を訪れているらしい。

いつの間にか、祭りの山車は、仄かな灯りになって遠ざかっている。

白い本は、未来の出版物だったけれど、見た目も手触りも、真新しくはなかった。

ねぶたブーツを履こうと試みながら、過去の時代の少年に未来の一冊を授ける、(なのか、引き取って貰う、なのか・・・)という、わけのわからぬ夢を見たけれど、悪夢の領域ではなかった。
現実には、重たく締めつけてくるギブスが、夢では、軽い紙ではあるが違和感飛び抜けるねぶたのブーツに変じていたらしい。

夢の中、上手くねぶたブーツを履けないのは、やはり、骨折した左脚の方だった。



[PR]
by chaiyachaiya | 2018-03-20 12:33 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://fumichako.exblog.jp/tb/238410704
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 「訴追の恐れがありますので」と... ワカミエ夫人の哀しみ。とか。とか。 >>


猫と日常と非日常
カテゴリ
Twitter
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
Mitsuki様 コメ..
by chaiyachaiya at 10:09
メールなどでかかりつけの..
by sweetmitsuki at 18:46
こんにちは。 スペース..
by つねさん at 07:18
サンチ氏にはかなわぬかも..
by chaiyachaiya at 12:45
きゃわゆいの~。
by saheizi-inokori at 10:52
あまり高速回転を極めると..
by chaiyachaiya at 11:05
俺は今頃初めて踊ってる。..
by saheizi-inokori at 21:19
俺は今頃初めて踊ってる。..
by saheizi-inokori at 21:18
猫トイレも猫の数より多く..
by chaiyachaiya at 08:13
以前に訳あって、ハウスホ..
by sweetmitsuki at 06:03
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧