ふみちゃこ部屋



悪夢見の条件と走り去る田中要次さん。

不安、ストレス下にある。(大なり小なり、誰でも、生きているとそうかな)
鬱状態下にある。(大なり小なり、生きていると、多少あるかな)
寝返りが打てない状態下にある。(足元もしくは股座に一匹、枕元or左肘と脇腹の間にも一匹、時には、胸の上にもう一匹、の満漢全席状態で、寝ているなぁ)
就寝直前まで、飲酒する傾向がある。(傾向どころか、毎晩ばんばん飲んでおるなぁ)

上記の条件を、日々満たしている私のそれは、まさに、悪夢を見るためには、ベストな眠りのカタチらしかった。(ネットで見たのであった)

きつい勾配の氷の雪山を、たったひとり、玩具の積み木のような列車で登ろうと難儀している夢 (この列車旅パターンは若い時分から見ているのだが、歳月を経る毎、状況が厳しい方にずんずんエスカレートしていく。初源の列車旅の夢では、“いい旅夢気分”と、“銀河鉄道999” と、“未来惑星ザルドス”を足して割ったような、滋味と奇矯のあやういバランスを保ったわくわく感すらあったのに...)や、義父の亡くなり方のトラウマからなのか、家人が、自宅風呂場に張られたお湯に、透明な夏の寒天菓子に閉じ込められたように、或る意味安定して、やすらいだ横顔を見せ、全身沈んでいる夢などを、ここ数日のうちに、見てしまった。
...家人を必死で湯から引き上げようとした瞬間、夢から覚めたのだったが、夢だと分かった瞬間、続きを見たい、とも思った。
その後、どんな展開となるのか、私はどういった選択を迫られ、一々どう対処していくのか、見てみたかったのだ。

今朝などは、自分が死んだ夢を見た。
でも、肉体はそのままの感じに見えるし、意識に何の変化もない。
夕闇迫る古い山間の温泉街を、死んだ私が歩いていたのだが、何故か、もうちょっと先に亡くなられたらしい、見ず知らずの、ややベテラン死人であるらしい小肥りのオバサン(ちなみに私は、そうすると、かけだしの死人、新米の鶏ガラのオバサンかなぁ)が、ヒョイ、と楽しげに、腕を組んできた。
「あのう、私たち、普通に体あるように見えるんだけど、生きてる人からは、見えてないんだよね、そうなんですよね」
私が問うと、
「ふふふっ」
したり顔で、オバサンは笑う。組んだ腕の太みや肉の厚みが頼もしいのだが、彼女も私も、本当の肉の体はもう無いのだな、と不思議に思った。
そう思った瞬間、温泉街を一人歩く中年の男に目が行く。
背は高い方だと思う。面長で、ちょっと禿げている。
「ねえ、私たちが、何言っても、聞こえないのよね」
私は、隣の先輩女性の答えを待つ間もなく、飛ぶように男性に近づくと、こともあろうに、
「禿げっ。禿げっ。禿げっ。」
と、話しかけていた。

流石に、その男性からの反応はない。
言葉がけの内容以前に、生きている人にとって、私はもはや、存在していないのだ。

それでも、夢のなかの私は、ごく至近距離から、しつこくしつこく言いつのった。
すると、その男性は、何か、楽しい急用を思い出した、とでもいうように、不意に小走りになり、ニコニコしながら、温泉街の角を曲がって行ってしまった。
死者である私のアプローチが、生者の意識に、なんらかの変化をもたらしたのだろうか。
見たことのある、その長めの横顔と、薄闇のなかで見た、如何にも人柄の良さそうな笑顔が気になり、目覚めた後、日本脇役名鑑 で調べたら、田中要次 さん、という方だった。
29歳でJR職員を辞し、俳優を目指した方だという。

なんだか、ファンになってしまった。

...夢の続き自体は、その後、あまりに酷くて、今日1日、悶絶していたのだったのだが...。
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# by chaiyachaiya | 2015-10-20 20:27 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)

かれらが踊るなと言う


かれらが踊るなと言うの

私に

もう充分じゃないか 飽きるほど

踊ったじゃあないか

と 針の目で言う

待ってよ

私は立ち向かう

あれらは あの踊りらは 悲しみのダンスだったから

今から この瞬間から 歓びの舞に変わるから

でも かれらは 言う

へらへら笑ってたくせに て

お前は 皆が項垂れてる時にも

造花で縁取られた特設ステージで 楽しげに

くるくる 回転し続けていたじゃないか て

待ってよ

私は あん時 右に回りたかったのに

左に巻くことを強いられていた

術無く

魂の目指す向きとは逆を向いて 笑顔で踊ってたんだ

あなた方だって

今流れてるその音楽には 注意が必要なんだ

かれらに 私は 叫んでいる
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# by chaiyachaiya | 2015-10-14 17:37 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(3)

今日初めて私は

今日初めて私は

私という物語り それを取り巻いていた周辺 ではなく

私そのもの

幼く 非力な

頼みの巣の凹みで

親鳥のほどこしを...

ああ...ここに ほどこし ていう言葉を持ってきてしまう 私

そんな私の 昔々の悲しみ

巣穴の底で “ほどこし”を待っていた 私



初めて 寄り添って 泣いた

引きこもりの部屋 猫らが見守るなか

チリの安い赤ワイン と コイケヤのエキゾチップス トムヤムクン味

が 今日の私の御3時

窓の外 秋の空は とても自由だった

曼陀羅みたいに 様々な相を 見せてくれてた
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# by chaiyachaiya | 2015-10-14 16:47 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)

養殖の鯛を、週に2度、塩焼きにて喰らうの記。

喰らう、という漢字に、養殖の魚や、ブロイラーのチキンは、きっと似合わないのだろうな。
何故だか、開高健先生の、「オーパ」が、浮かぶ。

でも私は、養殖の鯛しか、食べたことがないんだと思う。
近所のスーパーで、4割引になったら、時々買う、養殖の鯛の切り身。
工業製品みたいに、均一に脂がのってるのに、なんだか水分が足りないような。
塩焼きにするからかな。
発泡酒で、飲み下すよ。

料理上手の方なら、養殖の鯛を、上手く、ジューシィに、仕上げるんだろな。
和洋中、自在に、なぁ。

が、私が、4割引の鯛の切り身に施すことと言えば、塩を振って、トースターで焼くだけ。

養殖だけど、だって、鯛だから、シンプルに、と、家人に言い。

ああ。この一週間で、4割引の養殖の鯛の切り身の塩焼きを、2度も食卓にのせちまったぜ。

当日賞味期限の、養殖の鯛の切り身。

当日賞味期限なら、せめて半額にしてほしかった。

というところにおちる、目出度いの鯛の話しであった。

合掌。
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# by chaiyachaiya | 2015-09-01 18:02 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)

狼のようなアヌビス神のような大群から逃れて。

多分原因は、家人の鼾である。
家人の鼾が、あまりの轟音ならば、私も目覚め、難儀な夢空間に囚われの身になることはなかったであろう。
一昨日の夜の、低い、獣の唸り声のような家人の鼾は、朝方の私のレム睡眠時間を、地獄の相にしてくれた。

・・・やや古い、クリーム色のタイルが張られた駅の構内の一角に、偶々そこにいた我々人類は、何故だか、身を小さく畳んでしゃがんでいたのだが、状況の一変は、直ぐに起こった。
「うおぉぉぉ、うおぉぉぉ」
唸り声をあげたのは、狼ではなく、一緒にしゃがんでいる人科目人科の一男子らしいのだが。
それは、画期的な、翻訳機を通した、ニンゲンが、狼の種族を、どう捉え、どうしたがっているのかの本心を伝えた声だった。
「うおぉぉぉ、うおぉぉぉ」
は、
「狼なんか、恐ろしいだけでっす、絶滅したってかまいまへん」
という、人びとの、単純なホンネを、見事に表現していたのだ。
狼一族は、私ら人科目たちの、ヘラヘラしている割には、決して真からフレンドリーではない、自分たちを尽く亡き者にしたい、という本心を知るに至り、これまでどうにか押さえ込んできた野性を、一瞬にして取り戻し、皆で唸り声を、天に放った。実は狼の大群は、みっちり、其処此処に、その艶消し灰色の身を潜めていたのだった。
「うお〜っ」
四つ脚の者も、アヌビス神の像のように、立ち上がっている一群もいる。
「ニンゲンどものホンネがわかった。今や、我々の野性の呼び声のまま、こやつらを引き裂く時が来た」

広い駅の構内は、右往左往、逃げ惑う人間たちで、パニック状態だった。
狼たちは、目についたニンゲンを、襲ってくるに違いない。

私は、トイレに逃げ込んだ。用も足したかったし。
だが、同じ考えの人たちが、次々に、トイレに入って来る。おしくらまんじゅう状態で、息苦しい。とても、用を足せる事態ではない。
と、巨大な鉄の爪のクレーンが、私らの隠れているトイレの壁を、便器ごと吊り上げてしまった。

ああ。 私は、無防備になってしまった。怖いよう。
それでもわたしは、絶望感と闘いながら、トイレの壁を最後の砦とした仲間たちと、駅構内から空の下へ出ようと、出口を求めた。
「ダメだ。戻れ」
駅の出口で、私たちの脱出を阻んだのは、狼に繋がる者ではなく、当局のエリートと、その部下たちだった。この、エリート、ム、ムスカ、みてえじゃねえか・・・。

私とトイレ仲間たちは、なんだかわからないけれど、国ぐるみの作戦に犠牲になるであろう自分たちの身を、心のうちで嘆きながら、駅構内に留まり、狼との遭遇のパーセンテージが、少しでも低いと思われる方向へ歩き始めた。

と、剥き出しの、黄緑に艶めく公衆電話を、通路の真ん中に、見つけた。
誰かに電話をかけ、助けてもらおう、という、具体的な考えが浮かんだわけではなかったが、この恐ろしい駅と外界を結ぶものが、目の前にあるのは、とても有り難く感じられた。

あ。
穏やかに微笑む初老の男性が2人、公衆電話の近くに、いるではないか。
しかも、ひとりは、艶消しゴールデンブラウンの、狼だ。でも、なんて、柔和なお顔をして、ますむらひろしさんの描く、猫のように、二本脚で、立っている。
「人は一度に何匹子を産むのかね」
などと、訊いてきた。
「あ、だいたい一人です」
咄嗟に応えると、隣にいた人間の初老の方が、ふうっと、笑顔になった。

次は、私の右後方から、若い人間の女の子と、狼の女の子が、楽しげに、手を繋いでやって来た。勿論、二体とも、直立二足歩行。
狼の女の子は、アフロのウイッグを被り、透明なキャンデーみたいな丸いメガネをかけている。もっともっと、お洒落をしたくて、わくわくしている風情。毛並みは艶艶のシルバーグレー。

ああ。何かが、変わり始めているんだ。

で、でも、私、と、取り敢えず、トイレ、行きたいっ‼︎

そう思った瞬間、目が覚めました。

家人くんの鼾 プラス 御手洗を我慢して眠っていたせいで、こんな夢を見てしまったようです。

ああ。
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# by chaiyachaiya | 2015-07-29 22:39 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)


猫と日常と非日常
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