ふみちゃこ部屋



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署名を迫られた夕刻とコールドライスイーティングな日々

「皆で歌を歌ったり、行進したりしても、何の効果も無い。変わらない。誰かを救おうとすることは、何かを変えようとすることは、自分自身が安全な場所にいては、達成できないこと。自分の財産、命さえ差し出す、損なう覚悟のいること」
今は、一部でキャラ立ち老人扱いをされている、作家の曾野綾子さんが、どの版かの「幸福の王子」の後書きで、この様な内容のことを述べられていました。(その「幸福の王子」 家中を捜索しても、出て来ません。ので、文言は正確ではないのですが)

つくづく、真実だなぁ、と感じるこの頃です。

「旦那さんはともかく、奥さんの、あなた自身の意見は、意志は、ないんですか?」
夕刻の百貨店正面にて、老女は、キリリ、私の目を見据えて言った。
署名しなくば、人に非ず、の、勢いだった。
「其々、仕事上も鑑み・・・」
だどと、言った私がいけない。

・・・彼ら彼女らは、尊い。でも、署名や行進では、変わらない。私は、この状況に対して抗っている、声を上げている、という自己満足に、結局は・・・。
と、思ってしまうのだ。

・・・家人くんも私も、人類としてはやや向こう見ずな方だったから、若い時分、真正面から主義主張をしたが故に、コールドライスイーティング(ルー大柴か?)な日々を送ったキライがある・・・。

戦後、小林秀雄さんが、
「あの時あの決議がなければ、とか、あの人が選ばれなければ、、とか、そういったことで、歴史が動いている、というようなものではなかったと思う」
という事を書いていらたのを、思い出す。

おバカな私が、
「あの、戦後、小林秀雄さんが・・・」
などと、懲りもせず言いかけた時、
「違う。違う。小林多喜二でしょ。獄中で拷問死したんです」
老女は返してきた。

・・・伊藤野枝。菅野寿佳子。シモーヌ・ヴェイユ。あと、いっぱい、いっぱい、の、思想、信条に殉じた人びと。
・・・私の読んだ物語の、アンドレア・ロッシ(イタリアのバッグのブランドの方ではなくて、アントニオ・タブッキの「供述によるとペレイラは」で、当局に酷い方法で殺められる青年の名前)に象徴される、多くの、多くの、人びと。

コールドライスでも、イーティングして生きていたい・・・。
どうしていいのか、わからない。

署名運動の老女に敬意を感じつつ、さしあたって、地方小都市に生きる、中途半端で日和見な、私なのだった。
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by chaiyachaiya | 2015-10-29 19:04 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)

居酒屋さんに速攻で、だった、座敷童子ちゃんっ‼︎

先月、9月の28日は、座敷童子さんで知られる、岩手は二戸の亀麿神社大祭と、緑風荘さん再建の地鎮祭がとりおこなわれまして、私も、家人くんとともに、行ってまいりました。(大祭には参加、地鎮祭は、遠巻きに見学。そして、その間に、TV局さんや、新聞社さんから、家人くんや、宿で知り合った方たちと一緒に、取材を受けては、狼狽えたり・・・でしたです)

さておき、先週の金曜日の出来事について、記させてください。

子らの保護者会(正確には、教授と保護者の立食バイキング懇親会withアルコール)で、知り合った方々が、私の住んでいる街に、泊りがけで会いに来て(正確には、飲みに来て)くれました。

予約していた居酒屋の座敷で、結局私は、座敷童子ちゃんの事、携帯におさめてある写真を見せながら、話し始めたのです。
お店の女性も巻き込んで、“座敷童子ちゃん光の粒レスキュー隊”事象やら、音源電源切ってある、や、そもそも音源電源ない猫のぬいぐるみから、にゃ〜にゃ〜鳴き声止まらない(焼失前の緑風荘さんで、友人家族が体験した話、しかも、宿から戻った友人の御主人が、ビルの6階で、その話をしたとたん、猫などそこにいないのに、「にゃあぁああおん」と、強烈な猫の鳴き声がした、と驚いていた)話などをしていたのですが、
「や、あのう、写真ですが、カメラのレンズに、水滴か、埃、ついてませんでしたか」
と、真向いの男性に、柔らかくもクールな反応をいただいたのでございます。
「あ、男性は、そうですよね。理に合わないことは、・・・ですよね。うちの家人くんも、あの宿に行く前は、ていうか、私も、そう思ってましたし・・・もごもご・・・」
「ごめんなさい。俺、理系なもんだから」

・・・座敷童子ちゃんネタはここまで、と流石に悟った私は、何か、昨今の世の中の動きやら、加齢による心身の劣化を嘆くやら的な話題に移行、皆で和やかに歓談しておりました。
「あ、なんか飛んでる」
件の真向いの男性が、テーブルから10センチ程の高さを見て、驚いたように言ったんです。
私は初め、ユーモアのある彼が、【と、思ったら、飛ぶのはやっぱり、虫とか、埃、でしたわ〜】の、笑い話を演出しているのかと思いました。
私は私で、飛んでたとしても、季節外れの小虫くんでしょ、と結構胸のうちで決めつけながら、その視線の先を見てみますと、飛んでいたのは、直径4ミリあるかないかの、小さな小さな、シャボン玉(に、見える何か。虹色の揺らめきは確認出来ず)、です。
ふわふわ、ふわふわ、天井へ上って、ふうっと、見えなくなりました。

「俺が、そんなのあり得ない、て言ったから、速攻で来たんだな。この場で、あり得ないのが、飛んできた」

厨房からは離れている、囲いのある座敷でしたので、ちょっと不思議でした。
わいわいガヤガヤしていたので、目撃出来たのは、その「あるわけない」と言っていた方と、私だけでしたが。

「や、驚いたよね〜」と言いつつも、
『ふっ、座敷童子ちゃんの為さることって、んまあ、ざっとこんなものよ、イタズラ好きの小ちゃな神さまにとって、これぐらいPeace Of Cakeよ』
と、心の中で嘯いて、余裕の表情もつくっていた私なのでした。
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by chaiyachaiya | 2015-10-29 17:50 | 座敷童子さん | Trackback | Comments(0)

悪夢見の条件と走り去る田中要次さん。

不安、ストレス下にある。(大なり小なり、誰でも、生きているとそうかな)
鬱状態下にある。(大なり小なり、生きていると、多少あるかな)
寝返りが打てない状態下にある。(足元もしくは股座に一匹、枕元or左肘と脇腹の間にも一匹、時には、胸の上にもう一匹、の満漢全席状態で、寝ているなぁ)
就寝直前まで、飲酒する傾向がある。(傾向どころか、毎晩ばんばん飲んでおるなぁ)

上記の条件を、日々満たしている私のそれは、まさに、悪夢を見るためには、ベストな眠りのカタチらしかった。(ネットで見たのであった)

きつい勾配の氷の雪山を、たったひとり、玩具の積み木のような列車で登ろうと難儀している夢 (この列車旅パターンは若い時分から見ているのだが、歳月を経る毎、状況が厳しい方にずんずんエスカレートしていく。初源の列車旅の夢では、“いい旅夢気分”と、“銀河鉄道999” と、“未来惑星ザルドス”を足して割ったような、滋味と奇矯のあやういバランスを保ったわくわく感すらあったのに...)や、義父の亡くなり方のトラウマからなのか、家人が、自宅風呂場に張られたお湯に、透明な夏の寒天菓子に閉じ込められたように、或る意味安定して、やすらいだ横顔を見せ、全身沈んでいる夢などを、ここ数日のうちに、見てしまった。
...家人を必死で湯から引き上げようとした瞬間、夢から覚めたのだったが、夢だと分かった瞬間、続きを見たい、とも思った。
その後、どんな展開となるのか、私はどういった選択を迫られ、一々どう対処していくのか、見てみたかったのだ。

今朝などは、自分が死んだ夢を見た。
でも、肉体はそのままの感じに見えるし、意識に何の変化もない。
夕闇迫る古い山間の温泉街を、死んだ私が歩いていたのだが、何故か、もうちょっと先に亡くなられたらしい、見ず知らずの、ややベテラン死人であるらしい小肥りのオバサン(ちなみに私は、そうすると、かけだしの死人、新米の鶏ガラのオバサンかなぁ)が、ヒョイ、と楽しげに、腕を組んできた。
「あのう、私たち、普通に体あるように見えるんだけど、生きてる人からは、見えてないんだよね、そうなんですよね」
私が問うと、
「ふふふっ」
したり顔で、オバサンは笑う。組んだ腕の太みや肉の厚みが頼もしいのだが、彼女も私も、本当の肉の体はもう無いのだな、と不思議に思った。
そう思った瞬間、温泉街を一人歩く中年の男に目が行く。
背は高い方だと思う。面長で、ちょっと禿げている。
「ねえ、私たちが、何言っても、聞こえないのよね」
私は、隣の先輩女性の答えを待つ間もなく、飛ぶように男性に近づくと、こともあろうに、
「禿げっ。禿げっ。禿げっ。」
と、話しかけていた。

流石に、その男性からの反応はない。
言葉がけの内容以前に、生きている人にとって、私はもはや、存在していないのだ。

それでも、夢のなかの私は、ごく至近距離から、しつこくしつこく言いつのった。
すると、その男性は、何か、楽しい急用を思い出した、とでもいうように、不意に小走りになり、ニコニコしながら、温泉街の角を曲がって行ってしまった。
死者である私のアプローチが、生者の意識に、なんらかの変化をもたらしたのだろうか。
見たことのある、その長めの横顔と、薄闇のなかで見た、如何にも人柄の良さそうな笑顔が気になり、目覚めた後、日本脇役名鑑 で調べたら、田中要次 さん、という方だった。
29歳でJR職員を辞し、俳優を目指した方だという。

なんだか、ファンになってしまった。

...夢の続き自体は、その後、あまりに酷くて、今日1日、悶絶していたのだったのだが...。
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by chaiyachaiya | 2015-10-20 20:27 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)

かれらが踊るなと言う


かれらが踊るなと言うの

私に

もう充分じゃないか 飽きるほど

踊ったじゃあないか

と 針の目で言う

待ってよ

私は立ち向かう

あれらは あの踊りらは 悲しみのダンスだったから

今から この瞬間から 歓びの舞に変わるから

でも かれらは 言う

へらへら笑ってたくせに て

お前は 皆が項垂れてる時にも

造花で縁取られた特設ステージで 楽しげに

くるくる 回転し続けていたじゃないか て

待ってよ

私は あん時 右に回りたかったのに

左に巻くことを強いられていた

術無く

魂の目指す向きとは逆を向いて 笑顔で踊ってたんだ

あなた方だって

今流れてるその音楽には 注意が必要なんだ

かれらに 私は 叫んでいる
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by chaiyachaiya | 2015-10-14 17:37 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(3)

今日初めて私は

今日初めて私は

私という物語り それを取り巻いていた周辺 ではなく

私そのもの

幼く 非力な

頼みの巣の凹みで

親鳥のほどこしを...

ああ...ここに ほどこし ていう言葉を持ってきてしまう 私

そんな私の 昔々の悲しみ

巣穴の底で “ほどこし”を待っていた 私



初めて 寄り添って 泣いた

引きこもりの部屋 猫らが見守るなか

チリの安い赤ワイン と コイケヤのエキゾチップス トムヤムクン味

が 今日の私の御3時

窓の外 秋の空は とても自由だった

曼陀羅みたいに 様々な相を 見せてくれてた
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by chaiyachaiya | 2015-10-14 16:47 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)


猫と日常と非日常
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