ふみちゃこ部屋



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雷雨に飛ぶ蜻蛉と真冬のパラシュートについて

数日前の午前中、絵に書いたような秋晴れの空を背景に、電線の上、等間隔に、蜻蛉が止まってるのを見た。皆、東を向いていた。

同日の午後、凄まじい雷雨が、私の住む街を、跳梁跋扈した。
大地の至るところ、天からの激しい水滴によって、柔らかい土は、瞬間、王冠の形に、犯されていた。

私は、見た。

東を向いていた午前の蜻蛉たちが、リビングの天窓の上を、飛び横切るのを。
彼らは、何処へ行ったんだろうか。
あの透明な翼は、無事だったのか・・・。

そなことを考えていたら、唐突に、ケイト・ブッシュのクリスマスソングが、浮かんでしまった。

浮かんでしまったついでに、幼い頃の、クリスマスシーズンの、ほろ苦かったり、甘辛かったり、切なかったり、の記憶が、蘇ってきてしまった。

誰かが編んだ、多色使いの雪の結晶モティーフ柄の、手袋をはめて、幼い私は、助手席に座っていた。
父さんの御用事足しに、くっついていたのだと思う。
数日前に、カソリック幼稚園の教室の窓に、ピタリ張り付いた雪の結晶に感動した私は、父さんの車の窓ガラスに、雪の結晶が露わになる瞬間を、ただ、求めていた。

シャリシャリ、ぱらりぱらり。
おお。乗用車の助手席の窓ガラスに張りつく、雪の結晶よ。
すっかり気を良くした幼い私は、車のドアを開け、氷点下の落とし子達と、しばし戯れた。
雪の結晶は、私の雪の結晶柄の手袋の掌の上に、つぎつぎに、落ちてきてくれていた。

見惚れるわたしが、我をパーフェクトに忘れた瞬間に、悲劇は起きてしまった。

「もう行くぞ」という、父の声に、慌てた私は、車のドアに、親指を挟んでしまったのだ。

何が起きたのか解った時には、痛みは朧げとなり、父の

「ばが、ばが、だもなあ」

という言葉だけが、私の胸の内側を、虚しく旋回していた。

けれど、馬鹿だと、誰に罵られても、私は、雪の結晶が好きだ。

・・・ケイト・ブッシュの「12月は魔法の季節」の歌詞はまた凄くて、なんと、雪と一緒にパラシュートで空から地上に降りる、見て、などと言っている。

その歌詞に合わせ、私は、リビングで、舞っている。

冬には未だ未だ、でも、着実に、やって来る、冬。12月。

ぶるぶる。
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by chaiyachaiya | 2014-09-14 20:43 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(2)

誰も教えてくれなかった事

そのまんまで そこにいていいんだよ

ということ

だあれも 教えてくんなかったの

故に

省みて省みて その挙句に

裏通りのバス停で ひとり 佇んでるの

人びとが 家路についてる この夕刻

・・・だけど この頃の 地球規模の異常気象にやられて

定刻のバスや電車に乗り損ねて

雨漏りのする古い駅舎で 夜を明かす人もいるはず

けれど 雨は雨 雷は雷 豪雨は豪雨

胸の芯部までも 天からの雨粒の踊りを 許さないで

恐ろしいほどの晴天なんか 望んでいないけど

ほわりとした晴れの日の準備も していないのだけれど

全天候型巨大パラソルを そこ此処の人びとに配布したく

誰かの血肉を原材料として

そのようなモノを 製作するつもりの

私が まだいるようなので

苦しいのだった ああ
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by chaiyachaiya | 2014-09-12 19:35 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)


猫と日常と非日常
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