ふみちゃこ部屋



真夜中のシンドバッド猫ルーとハンター魂ジュヒー。

寒いところ原産のルーは、この初冬の昼間など、暖房の温みの及ばない部屋を選び、崩し香箱状態(どんな状態?)に四肢をはみ出させて、寝ているのですが、夜になりますと、どうしたら、他の猫を排して、ニンゲンかーちゃんの一番近くにて、安らいでいられるか、だけにフォーカスする猫となります。

夜、ニンゲン達が、猫トイレのチェックを終え、歯磨きをする頃、ルーは既に、私のベッドの上にいて、ちょっと中高の香箱座りにて、固まっています。
「ルー、おかあさん、掛け蒲団、整え直すから」
無駄と知りつつ、一応、声掛けをした後、掛け蒲団やら毛布やらを、バホッと持ち上げ、整えようと試みる私の視界には、
「そ、そんなことでは、僕は、この掛け蒲団の現場から離れない。僕は、この場所を死守します。万が一にも、他の猫に、かーちゃんに一番近い島を取られるわけにはいかにゃいっ。」
とでもいうような、なんとしても、自らの手脚の肉球を、掛け蒲団から離すまいと力の入った銀灰色の背中と4本のあんよの、掛け蒲団上のルーの姿が、時折、空に浮かんで見えます。
決意に満ちたその瞳、風情は、魔法の絨毯に乗っていざ冒険に出ようとするシンドバッドのそれに、一脈通じるものがあります。お姫様救出行きます、でも、財宝持って帰ります、でもないのですが、なんだか、私は、そこに、ルーのお姿に、勇士のニオイを感じてしまうのでした。
魔法の絨毯タイムを終えると、今度は、ルーは、シンドバッドから、サーカス団の玉乗り曲芸師に転職(?)したりします。
私が寝返りを打ち、横を向くと、器用な脚運び、肉球運びで、なんとしても、私の真上に居続けようと、試み続けます。
私も疲れますが、真夜中の玉乗り曲芸師の業も、大変だなぁ、と感じます。
でも、それが、ルーにとって、多頭飼いの環境下で、差し当たって、一番安心な夜の過ごし方なのだとしたら、つきあう所存な私です。

昨夜のこと・・・そのような、いつものように、シンドバッドから玉乗り曲芸師さんに転じて、私の真上でまったりされつつ、朝方まで、浅い眠りと覚醒を繰り返すのだな、と覚悟していた時、階下から、ジュヒーの鳴き声が聞こえてきました。
消え入るような頼りなげな、から始まり、段階的に、ラウドネス濃度を強め、なんといいますか、MAXパニックどらニャン鳴き、とでも表したくなる、魂の叫びまで、昂まっていきました。
その間、私も、
「ジュッちゃん、どうしたの?」
「ジュッちゃんもおいで、ジュッちゃん、アンヨあるんでしょ、おかあさん、ルーに固めらてるから、簡単には降りていけないんだから」
「鳴いてないで、おいで、ジュッちゃん」
などと、寝室から無駄な声がけをして、ルーの機嫌をうかがいつつ、ジュヒーに、柔らかく決断を迫っていたのですが、声をかける度、ジュヒーの鳴き声のコブシは、ぐりんぐりん、大きく、哀切に、だけど、なんだか調子づいて楽しげにすら、響いていました。
「ルー、このままだと、ジュヒーの鳴き声で眠られないから、ちょっと、下の部屋に行ってくるからね」
と、ルーに事情を説明し、リビングへ降りますと・・・。

「・・・にゃ・・・お・・・ん・・・」
と、薄闇のなか、香箱座りジュヒーが、こちらを向いて、か細く、途切れ途切れに、鳴くのでした。
?・・・いつもなら、わざと背を向けて、抱き上げられるのを待っているジュヒーです。・・・何か様子が・・・おかしくはないか・・・・
そう感じた瞬間、ジュヒーはいきなり床を爆走し、爪研ぎタワーで、ぱりぱりパッツン、猛烈に爪研ぎを始めました。夜にこんなことは、初めてですが、
かーたん、遊ぶおっ‼︎
の、合図です。
「え、今から遊ぶってか、ジュヒー」

はい。真夜中に、猫じゃらしを取っ替え引っ換え、ジュヒーの狩人魂を満足させるまで、ニンゲンかーちゃんは、お付き合い致しました。
途中から、ルーも一旦は参入しましたが、やっぱりここは、寝室で待ち受けが賢い選択か、と思ったのか、ややあって、寝室に上がっていきました。

気がついたのですが、明るい部屋でのそれと違い、薄闇、暗がりに猫じゃらしを振った特、もこっと毛のようなものに包まれた擬似獲物のものなどは、とってもあやしい動きに見えました。

あ。さらに気づいたのですが、もうすぐ、お月様が、でっかく見えるスーパームーンでした。
その夜に向かって、月も、ふっくらしてきているのですね。
月の光りが強いと、お家の他の猫らより、際立った影響を受けるのは、ジュヒーが、元々女の子、雌、だということと、関係しているのでしょうか・・・。
お月様が真ん丸くなると、ジュヒーの眼も、暗がりに獲物を求め、丸くなることだけは、確かなのですが・・・。

スーパームーンの夜、うちの猫らは、ことにジュヒーは、どんな夜の過ごし方をするのでしょう。

・・・幾分か、怖いなぁ。
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by chaiyachaiya | 2016-11-13 17:40 | ねこの寝言 | Trackback | Comments(0)
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