かれらが踊るなと言うの
私に
もう充分じゃないか 飽きるほど
踊ったじゃあないか
と 針の目で言う
待ってよ
私は立ち向かう
あれらは あの踊りらは 悲しみのダンスだったから
今から この瞬間から 歓びの舞に変わるから
でも かれらは 言う
へらへら笑ってたくせに て
お前は 皆が項垂れてる時にも
造花で縁取られた特設ステージで 楽しげに
くるくる 回転し続けていたじゃないか て
待ってよ
私は あん時 右に回りたかったのに
左に巻くことを強いられていた
術無く
魂の目指す向きとは逆を向いて 笑顔で踊ってたんだ
あなた方だって
今流れてるその音楽には 注意が必要なんだ
かれらに 私は 叫んでいる
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