わたしは なもなき ちいさな ぺんぺんぐさ
だれもまだ きづいては いないけれど
わたしの からだから さくはずのない
はなが さいている
さくはずのないはなが さくはずのないばしょで
あまた さくことになる みらい
こおらすのなら わたしも いっしょに
でも こおらせつづけるためには
あのほうほうで おゆをわかすしせつ
やはり ふやさなければ
と
あのほうほうでおゆをわかさなければのひとびとが
いわぬほしょうは ないのだった
こわい こわい と いいながら
どうじに くちをつぐめる わたしたちから
こんどは さくべくして
さいごのはなが さくという
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