絶望して、リビングのソファー島に横たわり、漂流している時
このままだと、このソファー島ごと、北極圏まで、流されていくんだろうな、と思いつつ、起きあがれない時
私の猫がやって来て、柔らかい肉球で、私の後頭部、頸、肩甲骨のあたりを、優しくノックするのです
それでも死んだ振りを続けていると、古びた毛布のような毛色の猫が、私の右耳の穴に、おもいきり、その鼻面を入れ込み
ふあ~っふあ~っ
鼻息を吹きかけてきます
私の唇の口角は、つい、緩み、上向いてしまうのですが、いつも、猫のくれる、愛の鼻息作戦との、根比べをしてしまいます
猫が助けてくれるから、日常のこちら側に、なんとか、いる事ができています