もう少しで 、もうちょっとのところで、大笑い出来そうなのに、まだそこまで届かない。
大笑いの予感だけが、はっきりとしている。
はっきりとしているのに、もやもやとしたままだ。
くしゃみが出そうで出ない、あのもどかしさにとっても似ている。
タマシイは大笑いを欲している。
非常に欲していて、あと、薄皮一枚のところまで来ている。
これまでを振り返り、大笑いが止まらなかった出来事、瞬間を、思い出そう。
笑いの賞味期限、という事情は、鑑みぬようがんばる。
お腹を押すと、暫く笑い続けた原始人のぬいぐるみを思い出した。
近所のおもちゃ屋さんから、お父さんが買ってくれたんだった。
そして、懐かしく、もの悲しく、なっている。